2006年
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■2006.11.19

川口市民ギャラリー・アトリアにて、「さようなら、傘たち」と題されたワークショップを行う。エコエゴ2006で使用した廃棄物や遺失物の傘を用いて、それらを分解し、自分の姿を型取りした紙の上にコラージュして行く。その作業を通して、「もの」の由来や、その後の行方を想像することをねらいとした子ども向けのワークショップ。小学校低学年の子どもたちにとっては、ちょっと難しい話しもしたが、皆、熱心に楽しんでくれたのが印象的。子ども向けのワークショップは今まで何回か行ったが、自分のアートワークとの関わりを探りながら、子どもの「ノリ」が良くなる様々な仕掛けを考案するのは、それなりに面白い。

お話を聞く子どもたち
色のグラデーションで並べられた傘
作品と記念撮影


■2006.10.22〜11.3

Between ECO & EGO 2006が、様々な準備段階の山を乗り越えた末、ようやく開催にこぎ着けられた。川口市内の各所で、アーティスト8名がそれぞれのプロジェクトを展開する。


ポスター
オープニングの日に、川口市元郷にある総合教育センター予定地の広い空き地でパフォーマンスをおこなう。この場所は、エルザタワー55(高さ185m)という建設当時日本一の規模だった高層マンションのすぐ下にある。廃棄物・遺失物の傘、約300本を使用。空き地に数多くの傘の花が開いた状態から、観客の方々によって閉じられ、次第に雨合羽を着た二人の女性の身体の周囲に集積されて行く過程と、この場所の固有性を意識した、少しエロティックでシニカルなイメージの私自身のアクションを重ね合わせた25分ほどのパフォーマンス。
パフォーマンス前、約300本の傘が開いた状態 photo : Motoyama
砂利を避けて、領域をつくる   観客が傘を二人の女性に寄せて行く 集積された傘

また、「Casa 川口-空模様」と題されたインスタレーションを、100年近い歴史が刻まれた旧芝崎邸という日本家屋に展示。街の風景、この家屋、そして私自身の身体を絡ませた映像を使用し、傘にまつわる様々な行為やイメージを展開しながら、このプロジェクトの大きなテーマに沿った作品を創ったつもり。

プロデュースもディレクションもしながら、自分の作品を発表することについては、かなりの無理があることは重々承知だが、様々な方々の協力の元、このアートプロジェクトを無事に終了できたことを、いっしょに苦労した妻の丸山芳子とともに感謝したい。
インスタレーション


■2006.10.12

埼玉県 JR川口駅東口駅前公共広場(キュポ・ラ前)にて、22日から開催のBetween ECO & EGO 2006展の広報活動を兼ねたプレイベントとして、断続的な街頭パフォーマンスを行う。3時間の間、4名のアーティストが、思い思いのペースで行為をし続ける。ビルの間のスペースだったが、思ったより気持ちのよい空間で、ベンチやビル上の窓などから、あるいは通りすがりの方々が、興味深げ、もしくはいぶかしげに視線を投げかけてくる。不特定多数の人が見る街頭パフォーマンスの醍醐味。
上から見下ろした様子
   傘を用いたパフォーマンス


■2006.9.19〜9.26

カナダ・ケベックシティにあるアーティスト・ラン・センター、"LE LIEU"のリシャール・マルテルがオーガナイズする"Rencontre Internationale D'Art Performance de Quebec 2006"(RIAP2006)に参加。ここはパフォーマンス・アートの資料収集や研究で、大変な実績とレベルを誇るところ。10年前にも行ったが、以前と同様、スタッフのチームワークがよく、見事なオーガナイズに感心。
様々なコンセプト、文化的背景を持ったアーティストが数多く集い、作品を発表し合うことで、お互いのクリエイティビティーが刺激される。それを通じて、自らの立脚点を再検証し、見つめ直すことができるのが気持ち良い。
ポスターから
ル・リューのアーカイブの一部 アーティストレクチャーとミーティング
 9/24 パフォーマンス


■2006.9.10

10月の"Between ECO& EGO 2006"展開催に向けて、APK(アート・プラットフォーム・カワグチ)の主催で、プレゼンテーションをKAWAGUCHI ART FACTORYにて行いました。他の参加作家のヒサヨシ、石川雷太、佐藤一枝、丸山芳子諸氏とともに、自作の紹介や展覧会のアピール。しかし、運営サポーターの募集などに苦戦。展覧会全体のスムーズな運営に向け、まだまだ多くの山を乗り越えねばならない。
   KAFにて


■2006.4.23

『AC Kid』(アートコラボレーション・キッド・アイラック・ホール)が開催され、ダンサーの宮下恵美子さんとコラボレーションをしました。[企画:ヒグマ春夫 照明:坂本明浩 KID AILACK ART HALL PRESENTS]
一日で、セッティング〜コラボレーションの公演〜撤去までを行う方法。事前に二人でミーティングを何回か行い、共通のテーマを探りながら何ができるかを検討。当初、インスタレーションのみを考えていた私だが、結局、自分もパフォーマンスを行うことに。
椅子を不安定な状態で床から天井まで立ち上げ、ほとんど見えない暗闇の中で、彼女の微妙な動きを察知しながら、淡々と机上の地図を削り続け、穴をあけるというもの。

 
案内チラシから
    (左:椅子のある空間  右:公演の様子) 写真:川上直行


■2006.1.5〜1.9

『TAIWA』日本−イラン現代美術展が、横浜赤レンガ倉庫にて開催されました。(主催:横浜赤レンガ倉庫1号館、アートサライプロジェクト 後援:在日イランイスラム共和国大使館 助成:ポーラ美術振興財団、(財)野村国際文化財団、財団法人朝日新聞文化財団)
日本とイランから9名の作家が、インスタレーション・パフォーマンス・ワークショップ・パネルディスカッションを行いました。昨年12月テヘランで開催された"The Rising Sun"展の日本での継続展です。同時に、イラン映画の上映会も、BankART 1929 Yokohamaにて行われました。

案内チラシから
1/5 オープニング挨拶
1/7 パネルディスカッション

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