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サポーターの皆様への経過報告



2011.10月

ソライロ作品は、2011年.10月に行われたSHIRASEでのイベントで、最終的なバナーの取り付けが行われ、お披露目されました。

これまでの皆様のご協力・ご支援に感謝申し上げます。

どうもありがとうございました。





2011.9.23

皆様、ご無沙汰いたしました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、来る9月30日(金)から10月2日(日)までの3日間、SHIRASEにて、イベントが開かれます。

9月30日〜10月2日、船橋港に南極観測船2隻が結集
「SHIRASE」WITHしらせ  一緒に地球の未来を考えよう

詳しくはこちら


このイベントに合わせて、懸案だったバナーの取り付けをしてお披露目とします。

諸事情により、当初の予定だった、中央の大きなオブジェのリングに時計の文字盤の位置に規則的に配置して吊るす、というプランを変更しました。12枚のバナーは、オーロラホール全体の空間に、点在するように吊るされることになります。

まず、12ヶ月分のバナーの図をご覧いただきましょう。(裏表が左右に並んでいます)






初めの2010年8月は枚数が非常に多かったので、皆様が撮っていただいた写真の集合である、右側の白地の中の六角形は大きくなっています。

一枚、2011年5月のバナーを大きくしてみましょう。

この日は、日本全国が雨模様でした。ですから写真の枚数も他の月よりも少なめで、六角形も小さくグレーがかっています。
左の地球の全体画像も、日本の場所(太平洋赤道上からの画像ですから、日本は上のやや左側に位置します)は、確かに雲が大きくかぶさっているのがわかりますね。

このように12ヶ月分の毎月16日のソライロの日の記録がこのバナーの中にあります。もちろん、サポーターの皆様が送って下さった1枚1枚の写真が、バナーの中にも、上方の大きなオブジェの丸い集合の中にも含まれています。

今度の3日間のイベントは、様々な行事が組み込まれているそうです。ソライロ・プロジェクトもこれらが吊るされて、ひとまず作品としての完成形となります。

皆様、お時間がありましたらぜひ、船橋港まで足をお運びください.詳しくは上記のサイトをご参照ください。





2011.8月

ソライロ作品は、2011年.7月のソライロの日をもって1年のサイクルが過ぎ、最後のバナーの取付け作業を残すのみになっております。
現在、諸事情により最終設置に向けての準備が遅れております。申し訳ありません。もうしばらくお待ちください。





2011.6.16

6月のソライロの日でした。

皆様、今回はいかがでしたか。
今日は、北海道以外は曇り空か雨模様が多かったようですね。

以前にも書きましたが、ソライロは無限にあります。青空は多くの人々の気持ちに心地よく響きますが、雨模様だからといって全てが気持ちよくないわけではありませんものね。災害をもたらすような集中豪雨は困りますが、農家の方などにとっては恵みの雨として歓迎することもあるかもしれません。
グレーにしずむソライロも、無限の色の中の一つです。

色そのものに美しいか美しくないかの絶対的基準はありません。それを感じるのは人の心の作用からです。

3月以来、この列島にすむ人々は災害と背中合わせに生きていることを、生きて行かざるを得ないことを、あらためて思い知らされたように思います。あるがままに受け入れざるを得ないこともあれば、なんとかして克服して行かなければならないこともいろいろあるでしょう。

いろいろな方々が、様々な思いを抱きながら空を見上げている…
まず、そのことに思いを巡らせるだけで、このソライロの日の意義はあるのだろうと思います。
その瞳の先に無限の色と形が広がっていると思うと、一人一人の心がつながって行くような気がします。

余談ですが、昨晩は皆既月食がありましたね。残念ながら私は見られませんでした。西日本の方は明け方前辺りに見られたのでしょうか?

夜空も私は大好きです。
夜空の写真を集めるとさらに別の色に広がり、また星なども写ったりすれば別のソライロアートになるのではないか、などと思っています。(夜空は三脚などを使わないとちょっと難しいですが。) 

どうでしょうかね?





2011.5.15

明日16日は、再びソライロの日です。
昨年の8月から数えて10回目。もうじき1年のワン・サイクルが経過します。

本体のオブジェは、先日の報告のように取り付けが一段落着きましたが、この後、円形の枠の周囲に12枚の吊り下げ幕(バナー)が時計の文字盤の位置と同じように取付けられる予定です。

明日以降のソライロの日に送っていただく写真は、そのバナーの中に使わせていただきますので、ぜひ、またこれまでのように撮って送って下さい。

このバナーですが、3月19日に報告したプランからわずかですが修正があります。
サイズが変わりました。印刷の都合上少し小さくし、高さ1942mm×幅1200mmとしました。若干細長くなりました。

細かな数字ですがこれは、黄金分割比になっています。再びご覧下さい。こんな感じです。

  

吊るされる幕(バナー)の両面です。
左側がソライロの日(この場合4月16日)の16時の地球の画像です。太平洋上の気象衛星からの画像です。ですから日本の位置は真ん中の上の方に当たります。
右側が皆さんに送っていただいた1枚1枚の写真が集合された六角形のかたちです。この図の場合、1500枚分相当の小さなソライロ写真があります。実際には色合いはもう少し複雑になります。

以前、説明させていただいたように、これは宇宙から大気を見下ろした様子と、地表から空を見上げてみた様子、当日の同じ空を表と裏から見ている状況ですね。
一つの丸ごと見える私たちの住む大いなる地球と、私たち一人一人がそれぞれ見ている断片的で部分的な空が1枚の幕の中で共存しています。幕(空)を通して
宇宙と地表がつながっている、ともいえるでしょうか…。

さて、今回もどうぞよろしくお願いいたします。多くの写真をお待ちしています。





2011.5.7

5月2日、「SHIRASE 」1周年イベントとともに、「ソライロアート」として作品のお披露目が行われました。サポーターの皆様が約150名ご来場下さいました。

この日のオーロラ・ホールは、シャッターが下ろされ暗い空間になっており、下方からライティングが施されました。正面のスクリーンには、制作中の様子がわかる映像が流されています。

床には、竹村健一さんの「触れる地球」が置かれています。
これは天井のソライロアートの作品とは対照的に、コンピュータソフトを利用したハイテクなマルチメディア地球儀だそうです。

こうして写真だけ見ると、なんだか豪勢な結婚式会場のようにも見えますね。


この日のイベントでは、私も挨拶をさせていただき、続いて10分ほどパフォーマンスもしました。
下の写真をご覧下さい。

何やっているのかって? 
このシーンは、私のズボンの左膝のところに丸い穴が空けられ、膝の渦巻き模様の上に小さな椅子の模型が乗せられようとしているところです(??)。
他に使った小道具として、凸(凹)面鏡、昨年8月から今月までの16日16時と3月11日の震災時の地球画像などもありました。

靴下をひっくり返し足の裏からソライロピースを取り出したり、椅子から転げ落ちたりと、脈絡のなさそうな一連の行為が続きます。凸面鏡を周囲の皆さんの顔に向け近づいていった時には、皆さんの反応も見ものでしたね。なんだかほのぼのとした空気が流れました。

多分、ほとんどの方がこのようなパフォーマンス・アート(しかも私のような渋くてエンタテイメント性のないタイプ)をご覧になるのは初めてだったと思われますが、私にとって会場の雰囲気がとても良かったのが印象的でした。

夜にゲスト出演させていただいた"SOLiVE24"でも言いましたが、パフォーマンス・アートは一つの意味、答えがあるものではありません。
それなりのねらいを持って行いますが、見ていただいた皆さんが何かに
触発されたり、考えたりするきっかけになっていただければと願っております。仮に私が発した説明を一つの答えとして解釈してしまうと、見る人の想像力が閉じられてしまうこともあるので、あまりここで説明はしない方が良いでしょう。


このソライロ・プロジェクト(ソライロアート)は、私やウェザーニューズさんだけの作品ではありません。サポーターの皆様お一人お一人の協力があって成立したものです。
皆さんの作品でもあります。この日の挨拶でも、それをあらためて感謝の意とともにお話しさせていただきました。

本当にどうもありがとうございました。

あっ、でも前回も書きましたが、まだ終わっていません!
ソライロ・ピースとしての取り付けは一段落しましたが、この後、7月まで三回の16日の写真も今までのものと合わせ、周囲に吊り下げられる幕(バナー)の中に使わせていただきます。

もうしばらく、このプロジェクトにお付き合い下さるようお願いいたします。


※ 「SHIRASE」の一般乗船は、3月11日に発生した東日本大震災により、係留している埠頭近辺で液状化現象が起きており、足下の安全性が確保されるまで見合わされているそうです。今後の一般乗船についてのお知らせは、ウェザーニューズのインターネットサイト(http://shirase.info/)をご覧下さい。





2011.5.1

明日5月2日のお披露目に向けて、本体の据え付けが一段落しました。

SHIRASEの模型とステンレス球体(ミラー)のついたモビールが、中央部の穴からワイヤーロープで吊り下げられ、全体が天井部に持ち上げられ固定されました。

見上げた様子です。



ソライロ・ピースの取り付けは、なんとか全体がほぼ埋まるところまで漕ぎ着けました。サポーターの皆さんが送っていただいた1枚1枚の写真がこの中にあります!

船体模型の取り付けは、重量配分の関係で想定通りにバランスがとれず、ちょっと苦労しましたが、ねらいどおり微妙な風で僅かに回転する動きはするようです。

え? 3月19日の完成予想図と違うって?

はい…。
残念ながら、昨年8月から今年4月までの、16日の地球画像とソライロ・ピースが集合した「吊り下げ幕(吊り下げバナー)」は、技術的・時間的な都合で間に合いませんでした。
しかし、これは今年7月のソライロの日を迎えた後、1年間の集合として取り付けを継続して目指すつもりです。

ですから、この作品はまだ「完成」ではありません。




これはモビールの片方の先端に取付けられたステンレスミラーの球体です。この場に居合わせる人々や、周囲のピースを一緒に映し込みます。
これを見る方々もこのプロジェクトの一部(つまり環境の中に居合わせる一員)となる感覚を味わっていただく仕掛けです。

これには、宇宙を運行する星のイメージも少し投影しています。というか、大きな惑星の元で運行する衛星といったほうが良いかもしれませんね。
一見、意味不明の物体ですが、この作品全体の「おへそ」のような存在です。


さて、明日のお披露目を迎えても、このプロジェクトのプロセスはまだ続いています。
皆さん、ぜひ機会があったらSHIRASERまで見学に来て、見ていただけたら幸いです。

そして、この後も「ソライロの日」をよろしく応援して下さい。





2011.4.29

21日以降、ソライロ・ピースの取付けが少しずつ進行しました。そして今日、大きな節目を超えました。

この日、ウェザーニューズの社員さん達40名ほどの方々(老若男女?)が集まってくださり、ピース全部(13,456枚)の取り付けがほぼ完了しました!

途中、「時間的に間に合わないかな?」と感じたこともありましたが、さすが、大勢の力の集合はすごいものですね。なんとかなりました。

今日の様子をご覧下さい。

休日の折、ボランティア、どうもありがとうございます。
皆さん、和気あいあいと楽しそうに取り付けをしていただいていたのが、私も嬉しかったです。
次第に面積が広がり全体のスケールが出てくると、気持ちも盛り上がり、作業ピッチも上がりました。


上から見下ろすとこんな感じ。
ピースの裏側は銀色です。グリーンの金網を通して、パラボラアンテナのような感じで照明に照らされ光っています。
下はコンクリートで硬く、靴を脱いだり寝そべって作業できるようブルーシートと、立て膝の作業で膝が痛くならないよう、マットも敷いています。


今日はよい天気でしたが、夕方、にわか雨が降りました。
その後、オーロラホールから東南東方向の空に虹がかかりました。ちょうどウェザーニューズ社のある幕張のテクノガーデンのビルが見えます。

この後も、何かうまくいきそうな兆候?


朝から続いた作業の終盤、午後6:00ごろ。
取り付けをほぼ終了し、全体を少し持ち上げてみた様子です。この後も微調整が続きました。

皆さん、本当にお疲れさま。 ありがとうございました!





2011.4.21

この日、ソライロ・ピースの取付けが始まりました。
いよいよ、時間も手間もかかる一番大変な作業の始まりです。

作業は、おもに以下の三つ。

・正六角形のピースの三カ所に穴をあける作業。
・裏から通し番号順(昨年8月〜今年4月のソライロ写真の着順)にテープで連結していく作業。
・連結されたピースを網に番線(針金)で取付けていく作業。

ウェザーニューズの新入社員の方々が応援にかけつけてくれました。
写真をご覧下さい。


オーロラ・ホールにテーブルを出して、ソライロ・ピースの穴あけと、連結をしていただいています。


図面を見ながら、どのような順番に並ぶか検討しているところです。
ピースがきれいですね!


連結されたピースを共同で取付けています。
花見の宴席で踊っているのではありません。(笑)


取り付けの最中です。
見てください。この真剣な目! 集中しています。


初めに取りつけられたピースの様子を下から見てみました。(円環の中央部のところ)
白い線は、取付け位置の目安になる基準線となるタコ糸です。

このスタート位置から(上の写真では左側の中央よりのピースの場所)、時計周りの方向に渦を巻くように外に向かって順番に取りつけられていきます。つまり、一周したら外側の次の周に続けていきます。


渦を巻くようにということには、ちょっとした意味があります。
ご存知の方も多いでしょうが、渦巻き(螺旋-ラセン)は、
自然界の運動(成長)の隠された法則です。

植物の成長から銀河系の渦巻きまで、ミクロからマクロにいたる様々な局面で現れてきます。もちろん、DNAの構造や赤ちゃんのへその緒だって螺旋です。気象レベルでいえば、台風の形を思い起こされるかもしれませんね。(ちなみに、台風の風向きは北半球の日本では逆時計回りですが、この作品の制作では、理解しやすいように時計周りにしています。)

この渦巻き状に並べられていく手順には、ソライロの日の時間のつながり、つまり皆さんが関わってきたプロセスが含まれています。

最終的にどう見えるようになるかは、まだ、私にも予想できませんが、各月のソライロの日の季節感(地域・天気・時間帯)の違いや変化まで感じられるようになるかもしれません。
そして、そこには皆さんが撮ったときの「思い(記憶とか希望)」まで込められているのです。

ですから、大変面倒くさいようですが、渦巻き状に順番に並べられていく(作品が成長していく)ということも、このプロジェクトにおける作品のコンセプトの一つなのです。

「見かけはほとんど同じだし、わからないからいいじゃない」と、スクランブルして大量にいっぺんに取付けたら、きれいにできませんし、このプロジェクトの本質的なコンセプト、つながっている」・「一緒に作っている」ということからはずれてしまうのです。


取付けを手伝ってくださるサポーターの皆さまや社員の皆様、そしてボランティアの皆様。
一人のアーティストのわがままなこだわり・要求だなとお感じになるかもしれませんが、どうぞこのことをご理解いただきながら、この後の共同作業をしていただくよう、この場でお願い申し上げます。

全国のソライロ・プロジェクトに関わってくださっているサポーターの方々も、作業をする方々を応援してください。

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これから以下は、取付けに関わってくださる方々へ私からのお知らせです。
このサイトをご覧になってから、作業に関わって下さるサポーターの方がいらっしゃったら、事前の参考になさってください。それほど難しい事ではありません。また、作業アドバイザーの方もおりますからご安心ください。

上に記したように、お手伝いいただく作業は‥、
・穴をあける
・連結する
・網に取付ける 
というものです。

さらに細かく言うと、「テープを一定のサイズにカットする」、「針金をカットする」、「取り付けのとき手を添える」など、さほど難しくないことも含まれます。

特に、三番目の取付ける作業がメインになります。
だいたい8mm間隔で連結されたピース群(序盤は3枚一組程度、その後様子を見ながら5〜6枚一組になる予定)を、土台となる緑の金網にあてがいながら並べ、ピースの穴に針金通し、ねじって取付けていきます。


さて、以下のような図面(同じものではありません)が、ウェザーニューズさんの方で準備されているはずです。


この図は天井に向かって見上げた状態です。
大きな円形が直径約10メートルの取り付けの湾曲面だと想像してください。薄い水色の所にソライロ・ピースが集合されます。(3月19日の写真をご覧下さい。)
この図では、方向や取付け位置がわかりやすくなるよう、時計の文字盤と同じような12本の線が中心から外側に引かれています。また、要所(六角形の角のところなど)に、該当するピースの通し番号が記されています。取付け場所の番地表示のようなものです。

また、作業現場の緑の網にも、同じような基準線(取り付けの目安になるように)が、タコ糸で引かれています。この図面の番号や基準線と照らし合わせながら取り付けていただくことになります。(これもアドバイザーの方に指示していただきますから、難しくありません。)

取付ける時の簡単なコツ:基本的に二人一組の作業です

1 上を向き、事前に連結されたピース群を、所定の場所にあてがいます。

2 既に取付けられているピースや基準線と照らし合わせながら、おおよその位置を決め、針金を数カ所の穴から緑の土台の網を通し、ピース群が落ちないように軽くとめます。(その間、他の人が手を添え、支えます。)まだ、しっかり固定はしません.

3 となりのピースとの間隔が、ほぼ8mmほど空いた状態を確認しながら調整し、針金を4-5回ねじり、絞めて、固定していきます。余った針金部分は切り取ります。

・一つのピースには、3カ所穴があいていますが、そのうち最低2カ所は針金を通し、止めてください。しっかり止めていく途中、間隔が大きく変わったりしないよう時々確認します。

・取り付け面積が次第に大きく広がって来た時、目安の基準線のタコ糸とも、全体的にそろって並んでいるか確認します。


ざっと、こんなところです。
読むと複雑そうですが、実際にやってみると、すぐコツをつかめる難しくない作業です。


先にも書きましたが、この作品は単に「完成させる」という目標以上に、全国のサポーターの皆さんから送られてきたソライロ・ピースを、一人一人の方がつないでいくというプロセスを大切にしたいと考えています。多くの人たちが納得できるプロセスを共有して、一人一人が次にリレーしていくことを目指しています。

残された時間はさほど多くはありませんが、慌てず、皆さんがお出来になる範囲でよいですから丁寧な取り付けをお願いいたします。


さあ、これからが佳境です。
この中には被災地の方々からおくられたピースも含まれているはずです。災害からの復旧や復興、そして新生を願いつつ、一方で、みんなで和気あいあい楽しみながら、ということも忘れないで取り組みたいものですね。

直接的な支援にはならなくても、ささやかでも人々の心に届き、生きることを肯定的に応援するアートの持つ力を信じようではありませんか!





2011.4.15

設営がいよいよスタートしました。

震災後の慌ただしい影響もあり、作業計画の予定より遅れ気味でしたが、ようやく制作に一歩踏み出したことになります。

この日、施行業者の「昭栄美術」さんから10名の方々が来られ、オーロラホールの天井部に吊るされる湾曲面の台座を取りつけていただきました。おかげさまで朝10:00から夕方17:00まで、予定通り作業は終了しました。

写真をご覧下さい。

グリーンの色は、正六角形のソライロ・ピースを取りつける台座となる金網です。細長い扇形にカットされた38枚の金網を、地球儀を作るように結束ベルトでしばっていきながら編み合わせ、湾曲した形に整えていきます。

円形のパイプと、トラス(写真では黒の四角い枠)を十字形に組み合わせた骨格に金網が取りつけられ、全体がオーロラホールの天井からつり下げられます。

うーん、でかい!

この日は、次の作業の時に手の届く低い位置で仮設置され、終了しました。
皆さん、ご協力どうもありがとうございました!

次は、いよいよソライロ・ピースの取付けです。
サポーターの皆さんにカットしていただいた一枚一枚のソライロ・ピースが、徐々に返送されてきているようです。それに何工程かの下ごしらえをしてから作業に入ることになります。

多分、手間も時間もかかる最難関作業になるでしょう。
さあ、もう一踏ん張りです!





2011.3.19

一昨日、予告したソライロプロジェクトの制作についての続きです。

その前にもう一度、現時点でどのような作品になるか整理してお伝えしなければなりません。
というのも、ここ一ヶ月間、詳細を具体的につめていく過程で、以前(1月14日)お知らせした内容と少し変わってきているので。


まず、

5月2日(月)「SHIRASE」艦上のオーロラホール(元ヘリ格納庫)でのお披露目を目指します。これは「SHIRASE」の船体ナンバー"5002"から来ています。

皆さんにリポートしていただいた一枚一枚の写真は、ソライロ・ピースとして正六角形のプラスチック板に印刷されます。(写真の中央部が切り抜かれます。)それには通し番号がつけられます。

それらがオーロラホールの天井部の直径10メートルの湾曲面に中心から渦巻き状に、通し番号順に取りつけられます。

完成時は、ざっと以下の図のような感じになります。



中央に吊られる
「SHIRASE」の模型が、回転したり揺れたりするのは以前のプランと同じですが、ホール内部に吹き込む強風に大きくあおられるのを避け、シンプルなモビールにしました。
反対側にはステンレス球が取りつけられ、見ている人を含め周囲の空間を映します。

このモビールは、「環境のシンボル・SHIRASE」が指針となって、世界中をモニタリングしていることを示しています。南極観測船が、南氷洋の氷を砕いて進んだようにバランスをとりながら動くのです。



天井部に取りつけられるソライロピース群の部分は、下の写真のような感じです。
一枚のソライロピースの長さは約9センチ(一辺約4.5センチ)。前のプランより少し大きいです。それらが、少しすき間を空けながらつなげられ、取りつけられます。
この取りつけ方法は、かなり難しいものになると思います。でも、
チャレンジします!




外周には
大きな垂れ幕がつり下げられます。

これは昨年の8月から、毎月16日に送信されたソライロ・ピース(かなり小さな正六角形に切り抜かれます)が、大きな六角形になるよう集合され、月ごとに白地に印刷されたものが片面に入ります。
月ごとに枚数が違いますから、六角形の大きさも変わります。(下写真-右側)

反対側の面には、同じ月の
ソライロの日の16時の地球画像(太平洋上の気象衛星から撮られたもの)が黒地に印刷されています。(下写真-左側)

このようなものです。(高さ2メートル/幅1.5メートル)

宇宙から大気を見た様子と私たちが空を見上げてみた様子、つまり、空の表と裏(どっちがどっち?)がこの垂れ幕のもつ意味です。
また、大いなる自然である一つの地球、そして人間一人一人のかけがえのない存在(つながり)、つまり、
全体と部分も同時に表されています。

これが12枚(つまり1年間分)、
時計の文字盤位置のように放射状につり下げられます。
ですから、5月のお披露目時には、昨年8月から今年4月分まで9枚吊るされることになります。

だいたい以上のような作品になります。



どうですか? 作品の概要はおわかりになっていただけたでしょうか?
少し修正されましたが、1月14日欄の「コンセプト」と基本的に変わってはいません。

特に、みんなが「つながっている」ということ…。
これがこの作品の大きなテーマです。

あともう一つ、大切なことがあります。

プロセス、つまりこのプロジェクト全体の途中経過。
皆さんが同じ時に空を見上げ、写真を撮る。
この時から既に、この作品づくりはスタートしています。みんなで
「一緒に作っている」のです。



さて、これから皆さんにお願いすることになるのは、ソライロピースのカットです。
今のところ計算上で14,000枚程度のソライロピースが必要です。(当初より大きくしたので、枚数が少なくなりました。)

ちょっと解りづらいかもしれませんが、この図の上部にあるようなA4サイズのプラスチックシートにソライロピースが8枚印刷されます。このシートがサポータの方々に郵送されます。
それを、
はさみで切り離してもらい、また返送していただくという作業です。

その後、ウェザーニューズの社員さんやサポーターのボランティアの方に「SHIRASE」に来ていただき、返送された一枚一枚のソライロピースを、8ミリ程のすき間を空けて裏からテープで再びつなぎ合わせる作業があります。

以上の詳しい段取りは、これからウェザーニューズさんよりお知らせがあると思います。



日本全体が大変なこのような時期に、このプロジェクトを進めることに一抹の不安がない訳ではありません。でも、一昨日書いたようにこのプロジェクトの意義は、私が考えた以上に被災者の方々を含む多くの人々によって成り立たせていただいているとあらためて感じました。

勇気と元気、そして楽しさをこのプロジェクトを進める中で分かち合いたいと思っています。

ソライロ・ピースの枚数は、まだ少し足りません。
次回のソライロの日、4月16日にも多くの皆さんがソライロリポートを送ってくださることを期待しています。
また、サポーター以外の方々も、このプロジェクトを継続的にお見守り下さい。

皆様、よろしくご理解とご協力をお願いいたします。





2011.3.17

このたびの大震災と津波により犠牲になられた方々、被災された方々に、心より弔意とお見舞いを申し上げます。また、福島原子力発電所の事故により避難されている方々にもお見舞いを申し上げます。


昨日のソライロの日には、未曾有の出来事が進行中にも関わらず、多くのソライロレポートが集まったそうです。東北地方の方からも60 枚ほど送られてきたと聞きました。

特に感動的だったのは、"SOLiVE24"で紹介された、避難所にいらっしゃる方からのお便りでした。寒さの中、空を見上げて写真を撮り「一人じゃない。みんな空を見てつながっている‥」というメッセージを送っていただきました。

この時、私はソライロピースの印刷の打ち合わせの後、交通機関の乱れで遅れていた幕張行きの電車の中でこれを聞きました。(そのため、SOLiVE24でのソライロ・プロジェクトのご案内はできませんでしたが…)

すごいな、と思いました。そして、逆に勇気をもらったような気がしました。
私やウェザーニューズさんが考えている以上に、このプロジェクトの意義は広がっていたんだ。

バラバラになって気持ちが沈みがちな一人一人の心がくじけないよう、未来に向かって生きる勇気を共有できる、そんな力が秘められているとあらためて感じました。

「みんなで支え合う」「命を守る」

これはウェザーニューズさんの創業時の使命・理念だそうです。
「みんながつながっている」ということをアートとして表現するこのプロジェクトを、このような会社とともにできることに感謝したいと思います。

現在、環境のシンボル「SHIRASE」での、5月2日の公開実現に向け、プロジェクトは継続中です。
この公開日までに、サポーターの皆さんに制作上で具体的にお願いしたいことがあります。これは追ってお伝えします。





2011.2.16

サポーターの皆様

昨年の8月から数えて7回目のソライロの日。

この日は幕張のテクノガーデンからプロジェクトの呼びかけをさせていただきました。
事前に収録した3分ほどのVTRが、この日の"SOLiVE24"で放映されました。

この中で語りかけたことは、以下の2点です。

この欄の1月14日に載せたソライロピースのカッティング(印刷された六角形を切り離す作業)のボランティア募集をサポーターの皆さんに呼びかけました。

そして、今後の作業にはウェザーニューズの社員の皆さんの協力もお願いしました。(今度入社される予定の、新入社員の皆さんも含まれていますよ!)

具体的な作品の詳細や作業内容については、前回、2月2日以降も、少しずつ修正を加えられながら詰められつつあります。それはもうじきお知らせできると思います。もう少しです。





2011.2.2

サポーターの皆様

どうやら制作に向けて具体的に動き始められそうな状況になってきました。

スペースデザインの企画会社さんと、施工業者さんの協力がいただけそうです。先週から今日にかけ、この企画のプレゼンを含め様々な説明をさせていただきました。今日は「SIRASE」のオーロラホールの現場で下見をして、実際にどのように設置できるかを検討するところまでこぎつけられました。



いくつかの懸案材料を克服すれば、設置は可能なようです。前回書いたプランと多少変更する点が出てきそうですが、おおよそ私がイメージしていたものに近いものになりそうです。変更点は近いうちにお知らせします。

そして、今日の一番大切な点。
作品のお披露目は来る5月2日になりそうです。正式には決まっていませんが、その日に向けて制作に取り組んでいきます。サポーターの皆様の様々なご協力をさらに仰ぐことになります。順を追って具体的に協力していただきたいことを整理してお知らせしていこうと思います。



上の写真は、下見を一通り終えて前方デッキのから見た夕日です。
これまでも少しずつプロジェクトは進んできましたが、いよいよ実現に向けて本格的に出港する気分になりました。

皆様、まずは今まで同様、今月16日にソライロ写真を送って下さい。枚数がもっともっと必要です。





2011.1.17

サポーターの皆様

14日に予告したように、"SOLiVE24"のスタジオにて生中継をし、プロジェクトの説明をさせていただきました。写真で様子だけご報告します。

石橋取締役(バシさん)の軽妙な語り口に助けられ、14日に書いたような内容と、私の簡単なプロフィールや現代アートのことなども紹介させていただきました。






2011.1.14

サポーターの皆様

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年もソライロ・プロジェクトへのご協力、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日、前回ご報告したプランを、ウェザーニューズ取締役の石橋さんにあらためて見ていただきました。「プレゼンテーション」です。それほどかしこまったものではなく、気さくな雰囲気の中で行われました。どうやら、喜んでいただけたようです。これから実現に向けて始動することができそうです。
どうもありがとうございます。

さて、今日のプレゼンの資料の一部をご紹介しましょう。
これは「SIRASE」の甲板上にある、オーロラホールに作品を設置したイメージ図です。





青い形のところが、皆さんに写していただいたソライロ写真の集合です。おおよそ直径10メートル。もっと天井全体に大きく広がる形にしたいとも考えていますが、設置の諸条件(制作時間や展示期間など)や技術的な部分をもっと詰める必要があります。まずは、このくらいの大きさを目指します。

次は、簡単な作品の説明です。
「コンセプト」などとも言われますが、それほど硬い文章ではありません。
上のラフスケッチと合わせて読んでいただければ、だいたいの感じが伝わると思います。



次が、ソライロ写真の一枚一枚のピースです。
六角形の形でトリミング(周囲を切る)されます。幅は約6センチ。
これらがご覧のようにつながり、広がっていきます。このピースが、ざっと計算したところ少なくとも32,000枚程度は必要になります。



私には、六角形とは自然と人間を結ぶ象徴的な形のように思えます。

例えば、円は自然的な形。地球とかシャボン玉…。自然の形態の多くが円形・球体に集約されます
四角形は人工的な形ですね。建物とか絵の額縁など…。自然界にはほとんど見られません。

六角形はその中間です。蜂の巣とか雪の結晶を思い起こされる方も多いでしょう。
それは、花の形にしばしば現れる五角形とともに、
自然と生命をつなぐ形とも言えるかもしれません。

この形が、「環境」のシンボルである元南極観測船「SHIRASE」での展示にふさわしいと思いませんか。また、この形はピースをつないで広げていく時にも、さまざまに応用が利くのです。

サポータの皆さん、いかがですか? 面白くなりそうでしょう?
これからもっともっと、皆さんのご協力が必要になることが出て来ます。
この後の展開を楽しみにして下さい。

今度のソライロの日(16日)も、いつものように写真を送ってください。初めて送る方ももちろん大歓迎です。それと、寒さとインフルエンザには、気をつけて…。

[追伸:1月17日・月曜日の深夜12:00〜、"SOLiVE24"のスタジオから、このソライロ・プロジェクトの作品の説明をさせていただきます。お時間があったら、インターネットかBSデジタル配信などでご覧下さい。]





2010.12.16

サポーターの皆様

早いもので、あっという間に一ヶ月が過ぎ、今年最後、五回目のソライロの日を迎えました。
今日の東京は雲空で、だいぶ冷え込みました。サポーターの皆さんの地域はいかがだったでしょうか?
前回に引き続き、今回もSHIRASEから、"SOLIVE24"の生中継でソライロ・プロジェクトの進行状況を説明させていただきました。

16時16分の撮影タイムの10分くらい前に終わる5分〜10分程度の時間帯(つまり15時55分くらいから16時5分くらい)の中継予定でしたが、ちょっとしたトラブルでその時間帯にできませんでした。結果的に、撮影タイムが過ぎた16時30分からとなりました。

さて、今日はかなり具体的なプランを用意し、SIRASEの「オーロラホール」と呼ばれている、ヘリコプターの格納庫だった大きな空間からの中継となりました。

写真をご覧ください。



これがオーロラホールの中です。
風が強かったのでシャッターは閉めています。高さはざっと10m、床面は20m×20mはあるでしょうか。大きな空間です。
手前のオレンジ色の物体は、今日の説明で用いたマケット(作品の縮尺模型)の一部です。そう、SHIRASEの船体そのものを簡略化した模型です。(前回説明したモビールの一部で、天地が逆についてています。)
写真にはありませんが、この金属棒のもう片方の端には球体のオブジェがついており、間に2枚の大きな画像がプリントされた四角い布がぶらぶらしています。



手前の箱型のオブジェは、もう一つ準備した模型の一部です。四角い箱型全体がオーロラホールの空間と考えてください。なんと、このオーロラホールの天井から、皆さんが撮影した写真を集合させたものを吊るそうというプランです。
私が手に持っているのは、一枚一枚の写真をプリントした実物大の六角形のプラスチックシートの一部です。これが何千・何万枚も集合して巨大なソライロの集合写真のオブジェになるのです。



指先辺りの湾曲した形状のものが集合されたオブジェの模型です。
天井からワイヤーロープを対角線に6本渡し、球体状に湾曲したロープをフレームとして利用するのです。

これは、擬似的な「地球」を象徴していると言えるでしょう。

この真ん中から、もう一つのオブジェ(風に揺られて動くモビール)が下に向かって貫くように吊るされます。その一部が先ほどの逆さになったSHIRASEの模型です。(実際に作る時には、もっと精巧で大きめの本物そっくりの模型にしたいと思います。)
全体を下から見上げると、ちょとした錯覚を感じさせます。それは、この作品を見る人の視点が宇宙空間に行き、そこから地球を見て、地球の大気圏をSHIRASEが航行しているかのような感じです。

見上げているけれど見下ろしているような感覚と言えるでしょうか。

まだ、ちょっと分かりづらいかもしれませんね。また、この次の機会に続けたいと思います。
これから実現化に向けて、更なる具体的プランを詰めていかなければなりません。その時にもっとご報告できることが出てくるでしょう。

来年以降も、ソライロの日における撮影のご協力をぜひお願いいたします。
皆さん良いお年を!





2010.11.16

サポーターの皆様

四回目となるソライロの日、三ヶ月ぶりに東京湾上の『SHIRASE』に行きました。
東京は、前日雨。この日も朝は結構冷え込みましたが、午後から日差しが出て風も弱く、艦上では比較的穏やかな陽気でした。

15:00過ぎ、インターネット配信の番組のインタビューの前に、短いアート・パフォーマンスをしました。アート・パフォーマンスと言っても皆さんはあまり馴染みがないかもしれませんね。


空を指差す行為からスタート


12枚の空の写真(皆さんが送ってくれた写真から)を胸元で指差しながら撒いていく。

私の場合は、簡単な小道具を使い、シンプルな行為(しぐさ)で、ある考えや思い(コンセプトといいます)を表現します。言葉(台詞)を言うことはそれほど多くありません。

この日も特に言葉は使いませんでした。艦上のデッキで、黙々と2−3分ほどパフォーマンスしました。もちろん、ソライロプロジェクトの内容につながる内容です。
私たちが眺める空と、心のつながり、そして大地や人々とのつながりを象徴的に表そうとしました。

終わった後、インタビューの中で、このプロジェクトの進捗状況について、以下のように話させていただきました。

『モビール』のようなオブジェを作る。

「モビール」とは、バランスを取りながら、空気の流れでゆらゆらと動くオブジェです。皆さんも子供の頃、竹ヒゴなどで作った記憶があるかもしれません。
具体的にどのような形状になるかは、今後、場所や設置方法を詰めていかなければならないので、サワリだけお話ししました。


写真一枚一枚がつながる
・写真は、少なくとも一年間分(四季を通じて)が集積される。
・気流(風)などで、かたちに変化が生じる。

撮影と同様、見上げて見られる。

などということが、基本構想の中で大切なポイントになります。
つまり、このオブジェ自体が、無限の集合と変化に富んだ「小さな地球」のような存在になったらいいと考えています。

また、継続して報告します。

この後、冬の16時過ぎの空はどうなるのだろう? 北国ではもう暗いだろうな。でも、それも空のイロです。寒さに気をつけて、今後もどうぞよろしく撮影をお願いいたします。


ちなみに、SHIRASEから見たこの日の16時16分の西の空は、写真のような夕日と雲が広がっていました。(手前はSHIRASEの舳先のポールです。)ちょっと、肌寒かったけれどさわやかな気分でした。






2010.10.15
サポーターの皆様こんにちは。丸山常生です。カナダから先日帰国しました。
3週間ほど現地でいくつかの作品を制作し、パフォーマンス公演をしてきました。個展は現在も開催中です。(10月22日まで)

滞在中、現地で撮った空の写真をいくつかご覧ください。




広々としていますね〜。
私が滞在したヴィクトリアビルという街の郊外の丘の上からの眺望です。
ここは雄大でダイナミックな自然の風景が広がるところではありませんが、数百キロ先の地平線まで見える広い空が見られました。<br> 既に紅葉も始まり、私が滞在している間にみるみるうちに国旗に用いられているメイプルの葉が色づいていきました。





この2枚は、友人のアーティストのスタジオがあるモントリオール郊外で撮った夕方の空です。
手前にはコーン畑が広がっています。<br>日本ではなかなか見られない雲もいくつか見ました。br> 気象や地形の違いによってずいぶんと変わるものです。
こんな空が世界中につながっているのですね。

さて、前回のソライロの日はいかがでしたか?
みなさん、写真を送っていただけましたか?

私は、いろいろなソライロがあった方がよいと思っています。晴れた天気でも、曇りでも、嵐でも、空は空です。よい天気かそうでないかは、人の気持ちや感情が主観的に判断しますが、自然は、あくまでもあるがままにその姿を私たちの前に現しているのだと思います。
前回の通信でも書きましたが、いつ、どんな空をとっても、二度とその光景は現れないのです。
晴れた天気の方が気分が良く、撮影しやすいことは確かですが、たとえ雨でソライロがグレーに沈んでいて、撮影しづらくても、その空はその時だけのものです。
ぜひ撮影にチャレンジしていただきたいです。(ただし、カメラを濡らして故障させない程度に。)

ということで、今回の16日もぜひ写真を送ってください。
SIRASEから、私から皆さんにもう一度お話する機会を作れるとよかったのですが、今回も都合の悪いことにスケジュールが合いませんでした。本当にすみません。
しかし、次回の11月16日にはSIRASEからお会いできると思います。

前回お伝えしたように、いくつかの条件(写真のサイズや形)もあり、アイデアはいくつも出て、またいくつも没になっています。でも、最終的にはシンプルで、皆さんにも親しみやすいもの作品になると思います。
ぜひ、実現するまで、皆さんにはソライロ・プロジェクトにおつきあい願います。

どうぞよろしくお願いします。




2010.9.14

サポーターの皆様。
また、ソライロの日、16日が近づいてきました。

前回は、たくさんの写真を送って下さり本当に有り難うございました。
その後、データを頂き見てみました。
一部をちょっとご覧下さい。
まずは、単純に並べてみました。



こんな感じです。(地の色はグレーです。白だと見づらくなる写真もあるので。)
いろいろなソライロがあるものですね。

さて、次はもっと多くしてみます。



おっとっと‥。細かすぎます?
こうなると、1枚1枚の情報はほとんど見えなくなってしまいますね。
これでもまだ送っていただいた数の3分の1に足りません。

しかし、1枚1枚を見ると、多くのサポーターの皆さんが、空や雲の様々な現象に興味を持っていらっしゃるのがとても良く感じられます。
そして、
色も雲の形も本当に無限にある、ということもあらためて感じさせてもらいました。
いつ、どんな空をとっても
二度とその光景は現れない

そんな一期一会の出会いの記録をどのようにまとめるか?
頭の中ではある程度まで煮つまっていたのですが、こうして写真を拝見すると、もう少し様子を見なければいけないな、と思いました。
夏の空、秋の空‥、ひょっとすると季節によって全体の色の印象が変わるかもしれませんしね。

今言えることは、多分、正方形でトリミング(画面を切る)させてもらうかもしれないこと、
1枚1枚を大きく扱うことも解像度やサイズの関係でけっこう難しいことがわかりました。
そして、もっともっと多くの写真が継続的に集まってほしいです。

・・・
どんな作品になるか、もう少しプランを練る時間を下さい。
私事で恐縮ですが、私は9月16日からカナダ(ケベック州のビクトリアビルというところ)で作品の制作と発表に行ってきます。その間居りませんが、今後も毎月16日16時16分のソライロの写真をぜひ送ってください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。




2010.8.16
皆様、ご協力どうもありがとうございました。

8月16日16時16分の空の画像が、3200通も届けられたと聞きました。サーバーがダウンしてしまったとか‥。
その一部を少し見せていただきました。すごい! いろいろなソライロがありました。
一斉に全国の多くの人々が空を見上げている。そしてその画像が集まって来る。そのことだけでもワクワクしました。

どんな作品になるか、これからじっくりと構想させていただきます。

皆さんから送っていただいた1枚1枚の画像、そして想いを大切にしたいとあらためて感じています。そして、継続的にどんどん画像が集まって行くプロセスも作品の中に取り込めたらいいな、なんて思っています。

構想をお伝えできるのはもうしばらく後になります。楽しみに待っていて下さい。今後も毎月16日、ソライロの日は続きます。その時は、またよろしくお願いします。
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