MARUYAMA Tokio
Nov. 2013
発信板橋//2013 "Gap Dynamics" 板橋区立美術館
 
「発生源としての場所」
"Genaration Sources"



『発生源としての場所(Generatipon Sources)』について:

この作品の発想のきっかけは父の遺品から発見された、昭和32年頃の家族で荒川堤を散歩した写真だった。そこから、板橋の地に生まれ育った私自身の記憶と、この地域に潜んだ記憶(環境の変化)を交錯させる作品となった。
この場にたたずみ、視線を巡らせ、穴の向こう側ものぞいてみる。すると、そこにちらほら見える断片的なイメージは、私個人の記憶や予感、様々な写真や美術館の館蔵作品に由来しているが、それらはギャップ・ダイナミクスのテーマと絡みながら、様々にスクラップ・アンド・ビルドを繰り返してきた場所や時間(それは近代日本の縮図でもある)に接続していく。それは「存在と消失」のぎりぎりの均衡に立ち会う旅のような体験となる。

このインスタレーションの空間は、仮設壁面の向こう側のガラス展示ケース内に、美術館所蔵の作品や作家所蔵の写真やオブジェ等さまざまなものがレイアウトされた。全体は見ることはできず、壁に空けられた孔からわずかにのぞけるのみである。

パフォーマンスは、会期を通じ"Transition series"として3回断続的に行われ、Part.3では、仮設の壁面の一部は壊された。


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