MARUYAMA Tokio
Nov. 2011
Troll in the Park 2011
Zempukuzi-Park, Tokyo
"Reading the Wind" 「風をよむ」
「風をよむ」
善福寺公園と桃四小学校を結ぶ軸線を想定し、公園内の樹間上の空間と小学校西門の二カ所で作品を設置する。その軸線と、地域の人々や小学生たちの空へ向ける「眼差し」を絡ませてみる。その「眼差し」の彼方に、さらに大きく広がる環境を流れる、眼には捉えられない「ある風」の気配をよんでみる。
"Reading the wind"
Visualizing an axis line linking Zempukuji Park and Momoshi Elementary School, the work is situated in two locations, the space high between trees in the park and the school west gate. The artist here attempts to entangle this axis line and the skyward "gaze" of community members and school children, endeavouring to read the signs in the "wind" which the eye cannot capture, and which flows in the expansive space beyond this "gaze".
善福寺公園における設置 2mx2m
2011.3.11 午後3:00の気象衛星画像 ステンレス球 傘
善福寺公園における設置(上写真の反対面)
小学生の瞳の拡大写真+軸線に沿った方向の善福寺池の風景を中心に合成
桃四小学校における設置 2mx2m
(ワークショップが行われた日の子ども達の写真 + 反対側は「2011.10.4 正午0:00の気象衛星画像」
都市型の公園である善福寺公園と桃四小学校の間を貫く仮想の軸線。それは、この展覧会のテーマである「まちと森をむすぶかたち」を文字どおり象徴している。その軸線上に設置される二つの垂れ幕状のオブジェは、そこを吹く眼に見えない「風」を可視化させる。そこからは、この地域を取り巻く、眼に見えない磁場のようなものも感じられるだろう。この地域に住み、集う不特定多数の人々の「眼差し」が交錯された磁場が。 見上げる「空」は、まさしくこの地域を「むすぶかたち」の一部であるとともに、この地域から彼方へつながる広がり、つまり『3.11』以降から現在までの日本の「空」でもある。その空間軸と時間軸の広がりは、未来を担う子どもたちと、過去と未来の時間のつながりに責任を持つべき大人たちの「眼差し」も絡んだ心理的空間も暗示される。(企画趣旨コメントより)
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