MARUYAMA Tokio
1992
 Hiroshima Cuty Museum of Contemporary Art 
Performance "Land of Information"



公演当日の新聞各紙、古雑誌類、市内各所で採取した各種拾得物、ラジオ、蛍光灯、スピーカー、他

会場内には、古雑誌などが、一枚一枚ばらされた状態で、一面に並べられている。中央のやゝ後ろには箱が置いてあり、それに向かって、隙間の道筋が一本あいている。さらにそこへ天井から、市内各所で拾得された廃棄物(ゴミ、草、など)、または書類(様々なチラシなど)が入っている透明の袋が吊され、蛍光灯で照らされている。

観客は会場内に入ると、床を歩きながら、思い思いに興味を持った記事・情報にマジックでマーキングをしていく。しばらくして丸山が会場に入ってきて、パフォーマンスが始まる。当日の新聞を、隙間の道筋に重なるように敷き、隙間が埋められていく。

    ・・・(中略)・・・ 

中央に吊されていた袋が切り落とされ、さらに一枚ずつランダムに床に撒かれていく。そこの場所の記事が観客に手渡され、声を出しながら、繰り返し読み続けるように指示される。様々な声、言葉が錯綜する中で、丸山は床のマーキングされた部分の記事を、断片的に、うなるように読み上げていく。

    ・・・(中略)・・・

蛍光灯の点滅、声の吃音、ラジオのノイズ、一つ一つの単語と、集合化された音、マークキングされた(選ばれた)情報と、膨大な量の見失われていく情報、その他の様々な要素が混沌としながら、整然としていた空間が次第に変質していく‥‥。



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