MARUYAMA Tokio
3. Feb. - 8. Feb. 1997
ときわ画廊 個展 
『時間の補修』#2 ー Forms from Home


マップケース2つ、ビデオカメラ3台、モニター2台、プロジェクター、電源コード約200m、各種拾得物、地図(引き出しの中)、家型オブジェ、その他

中央に新旧のマップケースが2つ並んでいる。その隙間には小さな家型オブジェが、かろうじて引っかかるように載っている。引き出しを空けると、中にはやはり新旧各種の地図が入っているが、ページの印刷は表面が削り取られ、どこの場所かは判別しがたい。
2つのカメラが、各マップケースの反対側から映像を拾い、壁際の向かい合わされたモニター内に左右逆転されて映し出される。観客は2つのモニターの隙間が狭いので画面の全体を捉えることはできない。さらにもう1台のカメラは家型オブジェの映像を横から拾い、それを置かれたモニター本体の隙間に向けてプロジェクターで投影している。
この作品には、現在と過去(時間)・内と外(空間)・実と虚が、幾重にも折り畳まれながら構造化されている。   (1997)


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