MARUYAMA Tokio
1996
Itabashi Art Museum 
"Prospect" #2


1200×400 (mm)


膨大な数の空の商品ケースを並べる。様々なサイズの箱の中からぴったりはまるものを選びながら、隙間なく並べるのは根気のいる作業だ。必要な箱の数は、サイズ合わせの為に、ここで使用したものの倍近く準備せねばならない。設置には4人がかりで3日ほどかかった。完成後は都市を俯瞰したような景観を帯びる。

中央には、都内各所から集めた様々な色の土・砂・砂利・灰などをグラデージョンに撒く。中に入っていた様々な商品はどうなったのだろうか? それらの由来と行方は? 撒かれた土や灰はそれを暗示する。資本主義社会におけるヒトの消費への欲望の末端と発端を考える。かつて私が埋立地にこだわったのもそこからだ。都市そのものも似たようなシステムで形成されてきているのでは、という直感が働く。  (1996)






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