MARUYAMA Tokio
1991
"Simultaneita" Museo di Roma Palazzo Braschi, Rome, Italy
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Fieldwork in Rome
ローマ市内各所で拾い集めた段ボール箱を集積し、壁を作る。表面は商標の印刷が見えるか見えない程度に白く塗られる。それは人間の消費の欲望の、一種の抜け殻。現代の市場社会の、未来に向けての仮設の遺跡のようなもの。過去の遺跡の街、ローマの外壁とオーバーラップする。
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Fieldwork in Tokyo
ローマに東京のゴミを持ち込んだ。税関がストで、なかなか通関できない。市長の許可でなんとか通ったそうだ。17世紀に建てられた宮殿の重厚な空間の中で、東京の「時間の記憶」は頼りなげに立っているように思えた。
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オープニングに合わせてラジオのスイッチを入れ、パフォーマンスを始める。イタリア語が流れる。不安定な政治状況のニュースらしい。首相の名前が聞き取れた。私はとっさに目の前の新聞に偶然見つけた彼の写真を破いて、市内で拾い集めた拾得物と一緒に、ビンの中に入れ始めた。
終了後、ビンは床の中央に置かれた。ラジオの音は電池が切れるまで内で鳴り続けることだろう。
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