MARUYAMA Tokio
24. Oct. - 5. Nov. 1990
Gallery NW house
個展 「土地の系」−湾岸道路沿いにおけるフィールドワーク
様々な拾得物が入った、道路か水路のような溝で環状に囲まれた空間。それは東京という都市のメタファーだ。中央にはオープニングパフォーマンスでも使われたモニター、ラジオ、蛍光灯、新聞紙等がそのまま会期中置かれている。モニターからはコンピュータ制御で、「乱数」が画面の下から上に向かってずっと打ち出され続ける。蛍光灯は点滅を繰り返し、その影響で受信しているラジオの音を不規則なノイズで打ち消す。埋立地で生息していてフィールドワークの途中で拾ってきたペパーミントの香りがわずかに観客の鼻をつく。