綿布パネルに土でドローイング、鏡
W 270cm × H 430cm
美術館内の大きな窓を被うように組パネルを設置する。パネルの上には、窓の向こうの実風景と同じ林がそこの土で描かれる。中央には規則的に穴が空き、向こう側の実風景が確認できる。穴の周囲には鏡の破片が付き、観者の姿も同時に映り込む。
「接界」と自己流で名づけたこのパネルを境界として、「眼差し」が自分のいる空間を含むこちら側と向こう側を往復し、自らのいる環境全体を取り込む装置的なインスタレーション。絵画の基本的原理に忠実ともいえる「借景」としての作品ともいえる。
(べラスケスの「ラス・メニーナス」の私流の解釈と応用から。)
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