MARUYAMA Tokio
Nov. 2011
"Silence"
遊工房アートスペース
丸山常生・丸山芳子・アンティ・イロネンの3人によるコラボレーション
落葉、土、電球など 3人のアーティストによるコラボレーション。
3.11以降に生じた国内外の人々の心理の変化について共に考察を始め、「オンカロ(隠し場所)」がその出発点のキーワードとなった。「オンカロ」とは、フィンランドで建設中の放射性廃棄物の最終処分場の呼び名。ここに10万年間、危険な廃棄物を安全に保管する必要があるという。
3.11、あらゆるものが消失した静寂の地にて、人々は失いかけた記録や記憶をたぐり寄せつつ、一方で、記憶をはるかに越える長大な時間を意識した。
サイレンス。沈黙することと、明示することの間には、無限のグラデーションが広がっている。静寂の中で、かすかに存在する「なにか」。それは音もなく降りて来て、人や建物をも通り抜け、眼に見えず、気配もない。あたかもゴーストのように、ずっと私たちの傍らにそっと居続けるのか…。
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