MARUYAMA Tokio
10. Oct. - 23. Nov. 2009
福島県立博物館 「はじめる視点」博物館から覚醒するアーティストたち
"Simultaneous Positioning" - 彼方と此方
DVDビデオ プロジェクター ミラー 脳模型 その他
昔、日本列島に生きた人々は、『彼方(かなた)= かつて・いつか・むこう・どこか』を、他界として畏怖し、あるいは崇拝した。より良く生きたいために。それには、『此方(こなた)= いま・このごろ・こちら・ここ』を逆に照らし出す作用があったのだ。
今に生きるわれわれはどうだろうか? 此方にどっぷり浸かってはいまいか。しかし、人はいつの世でも他界を必要とする。今のそれは「遠くからの眼差し」としてわれわれを逆照射するだろう。そして、われわれに「ある謙虚さ」を思い起こさせてくれるはずだ。
この作品では、船(伝馬船)を双方の往来の象徴と見立ててみたい。何かを届け、何かを持ち帰る。場所と時を超え、何を運ぶのかは、あなたのよりよく生きようとする気持ち次第。(コメントより)
Home Copyright (c) MARUYAMA Tokio. All rights reserved.